アーティストとして成功している人には、ある共通点があります。
それは、数値目標を持っていること。
いわゆるKPI(重要業績評価指標)やKGI(最終目標)と呼ばれるような、段階的に達成すべき目標を掲げ、そこに向かって着実に行動しているのです。
「えっ、KPIってビジネス用語じゃん」「アートに数字は似合わないよ」──そんな声が聞こえてきそうですが、心配はいりません。
ここで言う“目標”とは、お金やフォロワー数だけの話ではありません。
むしろ、“自分がどう在りたいか”を数値に置き換えてみることで、アート活動の軸がぶれにくくなるんです。
目次
「感性を磨くだけ」では、届かない場所がある
アーティストとして活動する中で、誰もが何かしら成し遂げたい夢や野望を持っているはずです。
- 「個展を開きたい」
- 「作品を売って生計を立てたい」
- 「自分だけの世界観を構築したい」
- 「誰かの記憶に残る作品をつくりたい」
- 「自己満足でいい。でも完成度にはこだわりたい」
目指すゴールは人それぞれ。けれども、想いだけでは届かない場所があるのも現実です。
作品が日の目を見るためには、ただひたすらに“頑張る”だけでは足りません。
必要なのは、「感性を磨く努力」+「具体的なアクションプラン」です。
「数字なんてイヤだ」と思う人へ
アートをやっている人は、数字で評価されることを嫌います。(私も、かつてはそうでした)
- 他人に媚びたくない
- 評価に振り回されたくない
- 感性は数値化できない
それ、間違ってはいません。
でも、「他人の評価を拒否=自分を貫く」ではないと、私は思います。
むしろ、他人の目を理解し、受け入れ、そこから自分を強化することこそが、本当の意味での“自己の確立”ではないでしょうか。
「成長したい」「成功したい」と思うあなたへ
準備期間や練習期間は必要です。
でも、「準備が整ったら始める」では、永遠に始まりません。
まずは“ここまでやる”という中間目標を立てて、とりあえず動くこと。
見切り発車でもかまいません。大切なのは、最初の一歩を踏み出すことです。
目標設定の具体例(KPI的な発想)
🔸 練習・スキルアップが目的の人
- 1日20分間、描くことに集中する
- 2日に1回、X(旧Twitter)に作品を投稿する
- 投稿1件あたり「10いいね」を目指す
🔸 作品を売りたい人
- まずフリマアプリやBOOTHなどに1作品出品してみる
- SNSに毎日1点、制作過程や完成作品を投稿
- 広告に毎日100円投資してみる(月3,000円の宣伝費)
- 「1ヶ月で○○円の売上」を目指し、効果検証する
🔸 個展を開きたい人
- 開催日を先に決めてしまう(逃げ道を塞ぐ)
- 展示点数を設定(例:10作品)
- 逆算して制作スケジュールを月単位・週単位で計画
- 会場・宣伝・什器などの準備チェックリストをつくる
自分だけの「KPI地図」をつくろう
KPIといっても、目標数値は人と比べるものではありません。
あなたにとって無理なく、少しだけ背伸びすれば届きそうな数字を設定してください。
- 毎日投稿 → ハードルが高いなら「週1投稿」でOK
- 月1作品販売 → 自信がないなら「まず1点だけ出品」でもOK
小さく始めて、大きく育てていく。
アートはマラソンです。一発勝負ではなく、習慣と戦略の積み重ねが、結果として“成功”を運んでくれます。
最後に:数字は道具。魂を縛るものではない。
アーティストにとって、“数字”は自分を型にはめるものではありません。
むしろ、自由を掴むための地図です。
「感性のままに描く」も正解。
「戦略的に動く」もまた正解。
両者のバランスを自分なりに見つけていきましょう。
成功とは、誰かの基準ではなく、あなた自身が納得する生き方を形にすることです。
異論? もちろん、認めますよ。
だって、アートは自由ですから。